「四国遍路の世界」

  • Taibun
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  • 2021/03/01 (Mon) 15:38:06
愛媛大学四国遍路・世界の巡礼研究センター編の標記新書を読みました。遍路の歴史など、興味深い内容でした。

遍路は白衣を着て、札所では般若心経を読むというのが習わしですが、これらが定着したのは戦後の事だそうです。昔からの伝統を守っているつもりでしている事が、意外と歴史の浅い事だったという事は良くある話ですね。
ネットで知った事ですが、88番大窪寺への女体山ルートというのは、新しい道だそうで、本来の道は林道花折線だとか、更には、1番札所へのお礼詣りというのも、昔はなかったそうです。
本に書かれている事に戻りますと、
〇2016年~2017年のデータとして遍路の年代は、60台以上が51%、40~50台が37%、10~30台が13%、交通手段は歩きが6%、団体バスが13%、自家用車が69%である。60台以上の夫婦での車遍路が最も多い遍路者像。
〇「お遍路交流サロン」を訪れた外人は、2006年が74人だったのに対して、2018年には345人、安楽寺宿坊に泊まった外国人は2014年に100人だったが、2018年に525人。また「ときわ旅館」に泊まった外国人は2014年が12人で、2019年は71人。
だそうです。
頷けるデータです。



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